2012/07/07

ゴンちゃん、逝く。

自著ブログをペットストリートよりBloggerへ転載

夏央は、犬見知りがまぁまぁあるため、犬のお友達がいません。
かといって、そのぶんだけ冬湖とは大の仲良し!というわけでもなく。。。
妹分の冬湖の行動で何か気に障ることがあると、ぐあぐあ言って取っ組み合っちゃいます。
本気で噛んだりしないだけ、マシですが。。。

そんな夏央でも慕ってやまない犬が一匹だけいます。
よく朝の散歩で出会うゴンちゃんです。
ラブラドールレトリーバーの14歳、オス。

飼い主である初老のご婦人の話によると、若い頃のゴンちゃんはとてもやんちゃだったそうです。
テニスボールを飲み込んでしまい、お腹を切開することになるわ、散歩中に飼い主を振り切って山中へと飛び込み、その日は帰ってこなかったなど、数々の武勇伝をお持ちです。

けど、夏央が出会った2年前、ゴンちゃんはすっかりおとなしくなっていました。
まだ赤ちゃんだった夏央は、きゃっきゃ、きゃっきゃとゴンちゃんの顔に飛びつき、甘えたい放題。
いつしか犬見知りをするようになった夏央も、ゴンちゃんにだけは変わらず喜びをあらわしました。



ゴンちゃんに初めて出会った頃の夏央。生後3カ月くらい。


ゴンちゃんは、でも、今年の春から明らかに弱り始めました。
散歩中に立ち止まり、地面にべたっとなって動かなくなってしまう場面を目にするようになりました。

そして、5月頃から朝の散歩で見かけなくなりました。

夏央は特段気に留めている風ではありませんでしたが、わたしはゴンちゃんのことがとても気がかりでした。



ゴンちゃん。



ゴンちゃん。


そして、3日前の朝、ゴンちゃんの飼い主さんと久しぶりに朝の散歩で出会いました。

けれども、お一人でした。
そのそばにゴンちゃんはいません。
ご婦人は、既に涙を浮かべていました。
しかし、気丈に明確に言葉を発しました。

「ゴン、死んじゃったのよ。」

6月27日のことだったそうです。
朝、むくりと立ち上がり、体内の汚れをすべて出したのち、覚悟を決めたかのように静かに横たわったと言います。
それはまるで死に際に取り決められている儀礼をひとつひとつ丁寧に執り行うかのように落ち着いた姿だったそうです。
飼い主さんは体を清拭してあげたそうです。
そしてお昼頃、ゴンちゃんは、ふぅと静かに息を吐きつつ、目を閉じ、心肺を停止させ、血液の循環をやめました。


ゴンちゃん、ありがとうね。
夏央がお世話になったね。
できることなら、やんちゃなゴンちゃんを見てみたかったよ。

ゴンちゃんが逝ってしまったこと。
夏央は、たぶん、まだ気がついていません。

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